KAWAKAMI VILL, NAGANO

05/03/*12 猟犬、宮(goo)

ねぇ、ちょっと無理なんじゃあ ない?
どう見たって身体の1/3は、はみ出してる......。

朝6時ころ、デッキに出たウチの犬、宮(goo)は
一人で勝手に、出しっ放しにしていたカーミット
チェアに乗って身体を丸めて、この姿勢に。
どうして、乗れると思ったのか? 
この椅子、買ってから2〜3年経つのに始めて乗っ
てるところを目撃できた、笑える。
先端の曲木を前方に出すと、すこし居心地が改善
したらしく、嬉しそう。

この犬はこの後、GPS装着して一人散歩に出掛け
て行った................。

GPSの画面見ていたカミさんが、ねぇ凄い勢いで
走り出したけど、大丈夫かな と。
犬は走って当たり前と、テキトーにイナしてると
300m程先にある沢から、もの凄い犬の吠える声。
ヤバい、夫婦で目を見合わせるが早いか、長いレ
ーキを持ったまま、沢の声がしている方向へ全力
疾走というかゴム長でバタバタ走る。
雨上がりの泥路を犬の名前を叫びながら、一体こ
の先で何が起こっているんだと、足も回るが頭も
グルグル回る。
沢の上部に辿り着き、樹々の枝の向こうに白い毛
が見えた、吠える相手はベージュの川上犬?
いや違う、白い尻が見えた、鹿だ!
宮(goo)が、村と山を隔てる鹿柵に、若い鹿を追
いつめ、吠えながら自分の場所を飼い主に知らせ
ていたんだな。

鹿柵沿いを左右に逃げる鹿を鼻先に回り込んで
その場に留める、猟犬の仕業。
止めさせようと犬の名前を怒鳴りながら、やっと
追いつく事ができた、前足を痛めて進退窮まった
鹿を、今度は凄い噛み付き方で攻撃を止めない。
やっと、首輪を掴んで、鹿から引き離すが、鹿も
柵に後ろ足が絡まって動けなくなっている。
オリャア、テメェ〜な感じで強興奮状態の犬を繋
いで、うずくまる鹿の足を何とか柵から抜いて立
ち上がらせようとするけど、左前足を痛めてるか
ら、すぐには動かない。竿立ちになって息巻く宮
(goo)を押さえつけ見ていたら、ビッコを引きな
がらも、なんとかその場を鹿は逃げ去って行った。

そこへ、あとから駆けつけたカミさん。
タチの悪い暴力団員それも鉄砲玉タイプの飼い犬
の表情にややビックリした顔付のカミさん。
夫婦とも息が上がって、今、目撃したばかりの野
生の事件のディティールを喋り合いたいんだけど
ダメだ、はぁはぁ言ってばっかで、まったく喋れ
ない。
あの鹿には、大変すまない事をしたけど、あの足
でこの先、自然界で生きて行けるのか?
本来は鹿たちの領域なのに、東京から来た外来種
が我が物顔ですまないね。

狩りもした事がないのに、一体誰から教わるのか
一度も猟に出した事が無いのに、沢に追いつめて
吠えて飼い主を呼ぶ。猟犬としては、満点。
不思議といえば不思議。マニュアルが遺伝子の中
に刷り込まれているんだろうか?
だとすると"人は女や男に生まれるのではなく、女
や男になって行くのだ という実存主義のセオリ
ーは猟犬には通じないって事か?
今、目撃した一部始終は実存主義者にはすまない
けど、生まれつき猟犬としか感心のしようが無い。

朝、一人で小さい椅子に乗ってハミ出してる情け
ない犬と、恐ろしい形相で牙を剥き出す猟犬の本
性が白い毛で一緒に包まれている、面白い。
10万円ポッキリだったのにお買い得だったな、宮。

さて、その後 鹿に山ほど付いていたであろうダ
ニが宮(goo)からも飼い主の身体からも続々と発
見され、山から持ち帰った物や車の徹底的なダニ
退治に忙殺され、この休みはさっさと終わる。   

(小林)

追記
薪棚に薪を全量格納終了。

< Previous ...  Next >

05:03:*12-1.JPG
05:03:*12-2.JPG
05:03:*12-3.JPG
05:03:*12-4.JPG
05:03:*12-5.JPG

Copyleft Anarcho Mountaineers