WORK

GRANSFORS(グレンスフォシュ) Sweden製

以前は斧の種類についても何の知識もなかったので
ホームセンターで買った斧で薪割りをしていたけど
どうにも刃先が丸太にめり込んでいちいち厄介な
作業だった。のちに斧には伐採用と薪割り用があっ
てサイズも色々とある事がわかった。
自分の体にはデカすぎるだろうけど大きな442とい
う型番を使っている。
斧のヘッド部分は鍛冶屋仕事、だからここんちの斧
のヘッドには作った人それぞれのイニシャルと王冠
が打刻してある。LPとかRAとかいろいろ、自分の
はUNさん製作。

使ってみるとそれまでの斧とは別物、凄い丸太がパ
ンパン割れて行く。それまでの物は汎用型だったか
らか、それともスェーデン人が凄いのか刃先がめり
込む事もなく、分厚い刃のおかげで割れたマキは左
右に勢いよく飛んで割れる、快感。
適切な道具は知らない感覚に出会える、用途を間違
っていては快感を伴う感覚に会えないと言う事か。
磨きや塗装すら否定するこの斧全体から出てるザラ
っとした感触も今までに未体験。

GRANSFORS(グレンスフォシュ)は買う時に制作風
景や森や樹との付き合い方や斧との付き合い方など
が解説されたとても面白い斧の本(?とても薄い)が
付いてくる。これを手にするだけでも他社よりここ
の斧でよかったと思える内容の取扱説明書替わりの
もの。

もう1つの斧はたぶん10年くらい前にeBayで買った
もの。ヘッド部はライフル銃で有名な
ウィンチェスター50年くらい前のものらしいけど小
さいのでキャンプの時の薪はこれで作っていた。
去年、ハンドルが折れたので上記のグレンスフォシ
ュから出ている替ハンドルを加工して使用中。
この大小2丁の斧とやはりグレンスフォシュ製のク
サビ、この3つで動力のない森間作業をこなす。
クサビの制作者もイニシャルも偶然UNさんだった。
斧でどうしても割れない太い丸太もこのクサビをハ
ンマーでコンコンと打ち込んでゆくと必ず割れる迫
力は無いけど確実な不思議な道具。

どの斧も触るとスーッと切れるくらい刃は研いであ
る、で仕舞っていると不注意でタマに手を切る。

謎のUNのイニシャルはウルリック・ニルソンさんと
いう人らしい。
どんな人だろう?スエーデンの山里であなたが作っ
た斧を遠く長野の山でシロウトが使ってます。 

小林

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