WORK

薪ボイラー(給湯器)

エーティーオ株式会社製作
ATO式消却給湯器 N-220NSB

山に暮す事を思い描いた時、まずどうするか悩んだ
最初の案件はボイラーだった。
ガスも無いし、電気も始めは無く、燃料電池は孤立
した山の暮らしでは無理。
だから皆インフラの無い所ではプロパンガス生活に
なってる。
間伐した際に出た丸太が山のようにあったので木質
エネルギー(バイオマス燃料)でお湯が湧かせれば快
適そうだなと薪ボイラーを捜すんだけどリサーチし
たいくつかの外国の製品(チェコスロバキア製とか)
はどれもアフターケアに問題が出そうなものばかり
やっと見つけた国内製の薪ボイラーが写真のもの。
ボイラー全体が水入れみたいになってる。
その中の蓋を開けてそこで薪を燃やす仕組み。
100℃まで湧かしてお湯と井戸水を混ぜて40℃くら
いのお湯で使用中。

薪だけじゃなく、燃えるゴミも燃やして一石二鳥。

これで冷たい水で食器を洗う事も、氷点下の朝に顔
を水で洗う事からも解放される。
汲み置きの水でこの森に通っていた頃は朝、顔を洗
いたくてもコンクリートの固まりみたいになった水
だったものがあるだけで顔は昼前まで待って解けて
からじゃないと洗えない、そんな事もこのボイラー
さえあれば天国のよう。
いつでも暖かく、極寒の季節も慈悲深い仏さまのよ
うな存在。だから半眼(お釈迦様の目)を入れてる
ありがたいボイラー。

毎週毎週、マキを割り続けている、そのほとんどが
このボイラーに飲み込まれて行っている。

小林

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