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moss ENCORE 続編
ENCORE (アンコール)
MOSS TENT社 アメリカ製
一体、何年が経っているんだろう?
目の前のアンコールはホボ新品。
自分のアンコールは黒ポールだったけど
これはイエローゴルド。
外袋、ポール袋、ペグ袋ともまるで新品。
これなら、ひょっとして臭くなって無いかも.....
期待に胸と小鼻を膨らまして、袋から出す。
まずは、フライシートを広げる、
くっ臭いィぃ........
そして、本体も袋から出す。
広げてみるが、臭い事に変わりはない。
ちょっとハイカラな印象のイエローゴールドのポール
をスリーブに差して、立ち上げる。
立ち上がる、素晴らしい曲線と局面の造形と独特の臭
気。素晴らしく、キレイな本体とフライとポールと袋
たち。クソーっ、もう少し早いタイミングで陰干しを
申し出ていたなら と後悔先にたたず。
このアンコールは不幸にも自分の物ではない
そう、これはタブチ君の思い出の品。
タブチ君が若かった頃、取材でモステント社へ出掛け
て、ビル・モス本人の書いた絵とともに日本へ持ち帰
って来たモス・アンコールがこれ。
タブチ君の書いた本の写真にも写っている。
自分の持ってる同時代のテントが臭くなって閉口して
いた頃、おせっかいにも
" 田渕さんのアンコールも陰干ししましょうよ "
と言ったのを田渕さんが覚えていてくれて御大、自ら
デッキまで運んで来てくれた。
" これはアゲナイよ、災害発生時の田渕家のソフトハ
ウスになるんだから"
こう釘を刺されたので、横縞な気持ちは横へ置いとい
て、純粋な(?) 気持ちでアノ臭いが気になっていた。
どんなに優しく養生されていても、山の乾燥した空気
の中でも、ポリウレタンコーティングに忍び寄る経年
変化からは逃げられないらしい。
しかし、たった2日間だけどそよそよした風の中に立
てて、オーナーには内緒だけどずうずうしい夫婦はこ
っそりと一泊までした。
次週、来るときまで屋根の下で張りっ放しにすれば
臭いも消えるかも、と都合のイイ事を考えながら
やっぱり、2人用はアンコールにとどめを刺すな と
人のモンなのに悦に入っている。