SLEEP

T.N.F Oval Intention

The North Face社製 Made in U.S.A

お世話になっている大先輩から貰ったテント。
ある日、突然川上村のデッキに置いていってくれた
テント。

余りに突然のオーバルインテンションの登場。
フラーのジオデジックドーム・ファンとしては膝が
笑うくらい嬉しい。
しかもごく初期の個体、余り見掛けない黄色とベー
ジュの配色にやや濃いベージュのフライシートが付
く。
それぞれ頂点にポールを通すリングが設定されてい
る、6本のポールをリングに通すとフグ提灯のよう
な、はたまたイソギンチャクのような形が現れる。
そして特徴的な丸い入り口。
その入り口に住宅用の網戸の薄ブルーな網が付く。

憧れていた実物が目の前にある。
想像していたより小さく見えるけど何人寝られるん
だろうか?ポールを通すリングを止めてあるのを裏
から見ると革のワッシャー状のパーツに紐でリング
が止めてある、アウトドア・テントに革?
いい時代だね。
フライシートもゴムひもで固定。本体とフライのジ
ョイントはなんと金属のパーツ!製作途中のサンプ
ルのようでもある。こういった今のプロダクトの基
準からすればあり得ない、この感じ。
でも、いろんなプロダクトが複雑になるちょっと前
のこの感じがいいとおもう。
こういった古い物は明日山に担いで登るにはやっか
いだけど、古くても実物を手に取ると判る "なんだ
このやり方でもいいんじゃあない" と新発見が魅力
複雑になり過ぎた現代のプロダクトは反面なぜか似
てるデザインばかりに見える、効率を追い求めると
形は似てしまうのか、そういった現代プロダクトに
比べると70年台あたりのプロダクトデザインの筆の
置き所が面白い。

しかし、このテントが発売になった世の中は未だ
A型テントや帆布のテントだらけの時代。
ドームテントの発想自体凄いけどその時代にこのデ
ザインは凄い。クリエーションとは正にこういった
事だとテントの中に入って臭い匂いを我慢しながら
そう思う。
一体、このデザインはどこから来たんだろう?自由
の臭いが、劣化したPUコーティングの臭いと共に強
烈に立ちのぼってくる。

70年代末期のバックパック用テントだから、まぁま
ぁ軽いから臭くなければどこかのテン場に張りたい
所だけど.............眠れないな、この臭いじゃ。

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Oval~1.JPG
Oval~2.JPG
Oval~3.JPG
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