COOK

金属の山食器

Anarcho Cup ステンレス製/ 日本製

憧れのシェラカップ。
アウトドア・ギアの中でもバックパッカーを象徴し
ているかのような存在。
ジョンミューアの設立したシェラクラブの顔的商品。

ステンレスのカップは直火よし、バックパックの外
側に見えるように吊るして歩いてもヨシ。
自分視点ではアメリカン・アウトドアの自由さを表
すシンボルツール。簡素な原点に近いスタイルを目
指す暮しや旅もこのカップから始まる。

そんなシェラカップよりお尻の大きい便利そうなシ
ェイプのロッキーカップという新種を発見。昔から
のアウトドア好きにはお馴染みの商品らしいけど当
時は知らなかった。
シェラカップより溢れないし、ご飯も炊ける。自分
自身の山側の暮し風景にはなくてはならないものだ
けど何故かステンレス製のオリジナルは生産中止で
手に入りずらい事になっている。
現在、街で売っているロッキーカップタイプはシェ
イプは同じに見えるけどチタン製だから直火で小鍋
替わりに使うと焦げ付く。
重くたっていいから熱伝導の良好なオリジナルより
やや肉厚なステンレスでヘラ絞りという日本得意の
製法で,もちろん国産というより東京製で作りたかっ
た。オリジナルは大量生産のプレス製法、ヘラ絞り
はプレス製法と違って職人が時間掛けて作る製法
大量生産には向かない製法だから、いいと思った。

顔近づけて見るとカップ側面のヘラの跡がレコード
の溝みたいに走っていてとてもキレイ、ヘラ絞りな
らではの景色。プレスのものにはない手工業的な景
色。そして底面にはシェラカップと倣った書体で
Anarcho Mountaineers と浮き出し文字。

初回ロットのカップが上がって来た時のウレシさっ
たらなかった、型を使って出来ている工業製品好き
としては金属の成形製品は尚の事クル、アイテム。
ビアマグ、1/2パイント、皿やボールまで作って毎週
山で使ってる。冷めたら直接、火に掛ければいいか
ら洗う食器も少なくてすし、投げても割れない凹ん
だりして貫禄がついてくると尚いい風情になってく
る。使い込んでいるのがカッコイイのは革製登山靴
などと同じ。
タマにラグジュアリーな気分になって複合的便利GO
ODSに心を動かされそうになってもいる時も原点回
帰を促してもくれる、いわば"戻るべき場所"のような
存在。この"戻るべき場所"は水も飲める便利なモノ。

Anarcho Mountaineers とは登山団体の名称ではなく
て山側でインフラや既存の概念などに頼らず生きて行
く姿勢を勝手にこう呼んでいるんだけど、そう言った
気持ちをバックパックの外側に"看板"として提げて....

どうだろう? (小林)

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Anarcho Cup-1.JPG
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Anarcho Cup-3.JPG
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Copyleft Anarcho Mountaineers