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30/04/'10
GWはなるべくじっとしていたい
できれば家で本でも読んで
夕方に近所の銭湯に行ってビール
でも飲んでそのまま寝る。
もしくはバリバリ仕事をする。
そんなささやかな願いはもちろん
家族から無下に却下。
(世間が休んでいる時に仕事をして、
その逆のタイミングで遊び呆けること
がフリーランスの特権であるが、
現実はそうもいかない)
「どっか行こうよぉ」
とオウムのように繰り返す息子の言葉
が家族全員に伝染して妙なリズムで
ループする。
さすがにこれはまずい状況だ。
(去年のGWは青森で個展を行い、家族
から猛バッシングをうけ肩身の狭い思いを
経験済み)
「じゃあ、どこに行きたいんだ!」
と、誰に問い詰めても行きたい場所は必ず
「どっか」である。
その「どっか」を決めるのは家長である自分
の役割にいつの間にかなってしまっている。
しかしこうなるともう家長という響きに何の
威厳も感じられず、家長とは我が家では
ただのツアーコンダクターと成り下がって
しまっているのが現状である。
じゃあ、と今回決めた場所は「湯治場」。
宮城の鳴子温泉郷から秋田へ向かい田沢湖周辺
の水沢温泉、乳頭温泉、そして万能の薬湯
としても名高い玉川温泉という日本ならではの
湯治場トリップというのはどうだろうか?
子供達の頭上には『?』マークが浮かんでいたが
「田舎には大きな公園がいっぱいあるぞ。
空き空きのな‥」というといきなりの
ハイテンションをみせる。
はじめて泊まる湯治宿の侘しさはまさに
「つげの世界」。
文豪ゆかりの秘湯とか隠し湯とか大袈裟な演出が
鼻につく温泉宿とは違い、湯治という日本古来の
文化に触れられた気がしてここまでのんびりと
静養ができたのははじめてのことだった。
改めて日本という国が豊富な水資源に恵まれて
いることも十分に感じられた。
7日間で湯治場を点々とし、その湯の質はどれも
多種多様で入浴のルールがあったのにも驚いた。
これはまた面白い遊び(文化)の体験だった。
東京に帰ってから我が街の水道温泉(銭湯)に
息子と入水。
(5/5こどもの日は菖蒲湯で子連れは無料)
蛇口から出る単純泉(?)も悪くない。
俺も湯が染みるお年頃になったんだなぁ。
と脱衣所でほてった体を冷ましながら
ポッコリと出たお腹を見ながら思う(当方35歳)。
もっとお腹が出てきたら浴衣を新調しよう。
痩せた体では和服は似合わないので何となく敬遠
していたのだが、そろそろいいかもしれないな。
と、話が山専門ブログの趣旨から遠ざかってきた
ので戯言はこのへんにしておきます。
もちろん巨木も見学しました。
比叡山神社にある秋田で一番の巨木です。
本間
筏の大杉
樹種:秋田スギ
樹齢:1000年
樹高:43m
幹周り:11.8m